ロバート・ラカトシュ MARMOSETS
ロバート・ラカトシュのピアノトリオ作品「You And The Night And The Music」は前の記事でも書いていますが,ソロピアノも素晴らしく,好きなアルバムです。
まずはじめに「Psalm」。ラカトシュの兄のオリジナルでマイナー調の曲です。左手で刻むGの音を中心にリズムキープし,右手でメロディアスな旋律が奏でられていきます。3曲目,ジョンルイス作曲の「Django」ではゆっくり自由なテンポで曲の美しさが表現されています。
4曲目がアルバムのタイトル曲「Marmosets」,ラカトシュのオリジナル。Fマイナーで影のある雰囲気の3拍子。オリジナリティのあるコード進行で美しい旋律の曲。
次にビルエヴァンス作曲の循環コードの曲「Five」。ソロ演奏でこういうマニアックな曲を選ぶとは・・・。B♭の循環だけどリズムがわからなくなります。ちなみにビルエヴァンスの演奏はこれ。
7曲目にはバドパウエル作曲の「Oblivion」を持ってくるあたりが渋いですね。
8曲目にはデイブブルーベックの「In Your Own Sweet Way」。その他,バーニスペトキア,アビーリンカーンの歌ものの選曲もいいです。
バップ系のジャズ演奏でありながら何か新しい響きが感じられる演奏です。