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子どもの頃ピアノを習った経験がなく、大人になってからピアノが弾けるようになりたいなーと思うようになったという方もいらっしゃると思います。
とはいっても、
- 今さらピアノ教室に通うのも何か恥ずかしいし・・・
- 独学で始めようにも楽譜は読めないし・・・
- 指も動かないし、無理だ・・・
と諦めていませんか?
でも諦めるのはもったいないです。弾きたいと思う気持ちが大切です。
50代、60代になっても、過去は生きられないので「今日が一番若い日」です!
今始めれば、これからずっと続けられる、大切な趣味になるかもしれません。
また、クラシックやジャズを聴くのが好きな人は、自分で楽器を始めることによって、聴くことと演奏することの両面から、音楽をもっと楽しめるようになります。
この記事では、大人からでもピアノをぜひ始めてほしいと思い、ピアノの効果、ピアノ初心者の大人のためのピアノを学ぶ方法などについてご紹介します。
大人のピアノのすすめ
ピアノは脳トレ効果抜群💡
ピアノを弾くことは、指を動かし、楽譜を読み、暗譜することなど、脳の活動を活発にするものなので、昔から脳にいいとは言われてはいましたが、近年は、
- 子どもが楽器演奏をすることは脳の発達によい
- 高齢者が楽器演奏などの趣味を持つことは認知症リスクを低下させ、脳の健康維持によい
と、認知症予防学会においても医学的根拠(エビデンス)のレベルが高いこととして認識されています。
楽譜はゆっくり読めば大丈夫
楽譜が読めないからピアノもその他の楽器も今さら始められない・・・
そうあきらめている方もおられるかもしれませんが、初めは読めなくて当たり前ですし、初見で見てスラスラと演奏できることを目指す必要もありません。歌の伴奏の仕事をするミュージシャンを目指すなら必要かもしれませんが、曲を覚えるためのものと考えれば、じっくり読んで曲を覚えられればいいのです。見ているうちに早く読めるようになってきます。
(参考)楽譜を読むとっかかりとして
ト音記号とヘ音記号

この図は、鍵盤のイメージですが、黄色のマークで、左から、ドレミファソラシドの位置を示しています。

この譜面では、左端にあるのがト音記号、右に順にドレミファソラシドが書かれています。
ドレミ・・・はイタリア語ですが、日本音名では、ハニホヘトイロハです。
例えば、「ド」は日本音名で「ハ」に、ソは日本音名で「ト」になります。
「全音」、「半音」というのは、ピアノは白鍵と黒鍵で半音ずつ音程が刻んであります。ドとレの間には黒鍵があり、2段の間隔なので「全音」、ミとファの間は黒鍵がなく1段間隔なので、「半音」となります。
全全半全全全半という間隔で音程が並べば、ドレミファソラシドの音階に聞こえますが、始まりの音をずらしても、そのように聞こえます。これがキーを変える、移調する、ということになります。
ところで、なぜ「ト音記号」というのでしょうか。
ト音記号の形をよく見ると、下から2番目の線上、ソ(日本音名「ト」)のところをくるっと囲んで位置を示しているように見えませんか?ここが「ト」の音ですよ、と示す記号で、ト音記号と言います。
次の譜面は、ジャズでよく演奏される「Autumn Leaves(枯葉)」(Joseph kosma(ジョゼフ・コズマ)作曲)の最初の部分です。

下側の左手のパートで使用される「ヘ音記号」も見てみましょう。上から2番目の線上、ファ(日本音名「ヘ」)のところを二つの点で挟んで、ここが「ヘ」ですよ、と示していますので、ヘ音記号なのです。
♭(フラット)と♯(シャープ)
♭や♯を見ると、わけがわからなくなるという方もおられると思います。
♭は半音下げる、♯は半音上げるという記号です。臨時記号として、曲の途中の音符に付けられることもありますが、曲の最初にまとめて書いてあって曲全体の調性(キー)を表しているものについて説明します。
ラから始まる音階を例に示します。
ラから始まるドレミファソラシド(と聞こえる音階)という言い方をすることがありますが、キーが変わっても音階の始まりの音(主音)をドと歌う方法で、「移動ド」と呼ぶこともあります。
混乱してしまうので、この後の説明では、移動後のドレミ・・・をひらがなで書きます。


この譜面では、♯(シャープ)が3つありますね。♯を使って「全全半全全全半」の音程の並びにしてあるんですね。ラ(日本音名「イ」)から始まるのでイ長調の音階になります。
ト音記号やヘ音記号の隣に付けられる、何調か(キー)を決める♭(フラット)や♯(シャープ)の付き方は決まっていて、♭はシ→ミ→ラ→レ→・・・、♯はファ→ド→ソ→レ→・・・の順に付きます。
語呂合わせですが、♭や♯で何調になるか、ぱっとわかる方法があるので、紹介します。
♭の場合、一番最後(一番右)にある♭の音が「ふぁ」になります。語呂合わせで「ふぁ」ラットと覚えます。
確かめてみると、上の「枯葉」では、♭が2つで一番右の♭はミの音についていますので、ここが「ふぁ」になっていて、ふぁ・み・れ・ど、と降りてくると、シ♭が音階の始まりの音となり、変ロ長調(枯葉は短調の曲なので、少し難しいですが平行調のト短調という方が多いと思います。)です。
♯の場合、一番最後(一番右)にある♯が「し」になります。語呂合わせで、「し」ヤープと覚えます。
上のラから始まる音階の譜面で確かめてみると、一番右の♯はソの音についていますので、ここが「し」になって、し・ど、と上がると、ラの音が「ど」になっていますね。
電子ピアノの進化でピアノは始めやすく🎹
ピアノを練習するにはピアノが必要になります。
昔はピアノを買う時というのは、子どものために、子どもがずっと続けて上手になってくれるかもしれない・・・と、願いも込めて高価なピアノを買うといった感じでした。
大人が自分のために、続けられるかどうかわからないのに買えない、と躊躇してしまっていたということも想像できます。
以前から、電子ピアノもありましたが、ピアノの鍵盤とはタッチが全く違うものが多く、それでも高価なものでした。
ところが今は10万円以内で、本物のピアノと同じ88鍵で、ピアノタッチの鍵盤(ハンマーアクション鍵盤:ピアノのように弾いたときの重みがあって、単純にバネで跳ね返るような構造ではないもの)の電子ピアノが買えます。
鍵盤が少なく軽いタッチのミニキーボードでは、やはりピアノを学ぶには物足りないです。
もちろん本物のピアノ(グランドピアノやアップライトピアノ)が一番いいですが、電子ピアノであれば、ピアノタッチの88鍵タイプの購入をおすすめします。
人気のピアノ紹介(2024年11月BCNランキングより)
1位 P-225 ブラック(ヤマハ)
・88鍵、幅132.6cm、本体の奥行き27.2cm、スピーカー付きで11.5kgと軽量で持ち運び可能
・新開発のグレードハンマーコンパクト(GHC)鍵盤採用。鍵盤の弾きごたえは低音部で重く、高音部で軽くなるよう段階的に変化させて自然なタッチ感を実現。黒鍵はマット仕上げ。
・コンサートグランドピアノ「CFX」の音色を搭載し、「バーチャル・レゾナンス・モデリング ライト(VRM Lite)」によってグランドピアノの豊かな響きを再現
・最大同時発音数192、音色数24
・アンプ出力7W×2、スピーカー楕円(12cm×8cm)×2+5cm×2
amazon:ヤマハ(YAMAHA) 電子ピアノ P-225B
2位 P-125a ブラック(ヤマハ)
・88鍵、幅132.6cm、本体の奥行き29.5cm、スピーカー付きで11.8kgと軽量で持ち運び可能
・グレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤採用。鍵盤の弾きごたえは低音部で重く、高音部で軽くなるよう段階的に変化させて自然なタッチ感を実現。黒鍵はマット仕上げ。
・音源はRGE (リアル・グランド・エクスプレッション)スタンダードⅢ音源
・最大同時発音数192、音色数24
・アンプ出力7W×2、スピーカー12cm×2 + 4cm×2
amazon:ヤマハ YAMAHA 電子ピアノ Pシリーズ 88鍵盤 ブラック P-125aB
3位 Privia PX-S1100 ブラック(カシオ)
・88鍵、幅132.2cm、本体の奥行き23.2cm、スピーカー付きで11.2kgと軽量で持ち運び可能(ハンマーアクション付き88鍵盤搭載のデジタルピアノとしては世界最小(カシオ調べ))
・スマートスケーリングハンマーアクション鍵盤(表面仕上げ 白鍵:象牙調、黒鍵:黒檀調)
・マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR
・最大同時発音数192、音色数18
・アンプ出力8W×2、スピーカー16cm×8cm(楕円形)×2
amazon:CASIO カシオ 電子ピアノ DigitalPiano 88鍵盤 Privia PX-S1100 本体 (ヘッドホンセット, ブラック BK)
大人のためのピアノ教材
30日でマスターするピアノ教本&DVD
教室に通うのは時間もなくて、という方や、やはり自分のペースで始めてみたいという方には、教本とDVDで学ぶ方法があります。
海野真理さんというピアニスト監修の教材で、音符にドレミ~や指の番号が書き込まれた楽譜を使って、DVDの動画は指の使い方がわかりやすいと人気です。
この大人の初心者向けのピアノ教材では、手元がよく見えるように作られていて、ドレミの位置は?、四分音符とは?など丁寧な動画となっています。(リンク先で海野先生のレッスンの一部がご覧いただけます。)
ここで紹介するのは3弾セットということで、とても濃い内容です。
収録曲 | セット内容 | |
第1弾 | ベートーヴェン作曲・・・「第九 歓びの歌」 ホルスト作曲・・・「組曲惑星より ジュピター」 | テキスト教本 A4版 140ページ DVD 1枚(収録時間 112分) レッスン用楽譜1冊 |
第2弾 | ショパン作曲…『別れの曲』(「練習曲」作品10の3番より) 伊勢正三作曲…『なごり雪』 | DVD 1枚(収録時間 141分) レッスン用楽譜1冊 |
第3弾 | ドヴォルザーク作曲…『遠き山に日は落ちて』 (交響曲第9番第2楽章より) 谷村新司作曲…『いい日旅立ち』 | DVD 1枚(収録時間 133分) レッスン用楽譜1冊 |
大人のためのピアノ教室
やはりピアノ教室で習うのは最も近道です。
無料体験レッスンをやっている教室もあるので、試してみるのをお勧めします。
教室に通うとなると、何だか億劫とか、恥ずかしいとか、ためらってしまう人もいると思いますが、一歩踏み出せば、新しい趣味、楽しめることが待っているかもしれません。
シアーミュージック
シアーミュージックは、日本全国に展開しているミュージックスクールです。
ボイストレーニング・ピアノ・ギター他、多くの楽器のコースがご用意されています。
特徴
- マンツーマンレッスンで、決まったカリキュラムはなく、やりたいことやレベルに合わせてレッスンしてくれる。
- ポップス、クラシック、弾き語り、いろんなジャンルに対応できる講師がいる。
- 趣味で始めたい方からプロ志向の方まで対応している。
- WEB予約システムで、簡単にレッスン予約が出来るなど、通いやすい続けやすいレッスンとなっている。
料金
- 入会金: 2,000円(税込2,200円)
- 月謝: 1コマ45分(入替・準備時間含む)で次のとおり
月2回/10,000円(税込11,000円)1レッスンあたり税込5,500円
月3回/13,500円(税込14,850円)1レッスンあたり税込4,950円
月4回/16,000円(税込17,600円)1レッスンあたり税込4,400円
椿音楽教室
椿音楽教室は、東京都内200箇所以上のスタジオを中心に、埼玉、神奈川、千葉でピアノ、ギター、ドラム、DTM・作曲、和楽器等、11種類の音楽教室を開講しています。
特徴
- マンツーマンレッスンで、クラシックピアノコースとポピュラーピアノコースがある。
- 大人のピアノ教室も行っており、ずっと弾きたかった曲が弾けるようにサポートしてくれる。
料金
- 入会金: 税込10,000円
- 月謝: 1コマ60分で次のとおり
月1回/税込5,900円 1レッスンあたり5,900円
月2回/税込11,700円 1レッスンあたり5,850円
月3回/税込17,500円 1レッスンあたり5,833円
月4回/税込23,300円 1レッスンあたり5,825円
EYS音楽教室
EYS音楽教室は、全32種の豊富な楽器・ヴォーカルレッスンがある大人のための音楽教室です。初心者・経験者どちらも安心して通える音楽教室です。
特徴
- 楽器を始める場合、楽器購入のハードルが高いため、初心者の方でもすぐ始められるように、入会したコースの楽器をプレゼントしてくれる。(楽器プレゼントはレッスン開始月から1年は途中解約できないという条件付き)
- クラシックピアノ、ジャズピアノ、ポピュラーピアノの3ジャンル
- スケジュールはオールフリー制と固定制の2プランから
料金
- 入会金: 税込17,000円
- 月謝: 1コマ55分で次のとおり
通常プラン 月2回/税込12,880円~(平日割引プラン 月2回/税込12,080円~)
オトノミチシルベ
特徴
- こちらはピアノ教室ではなく、キーボード教室になりますが、その他、ギター、ベース、サックス等を学べるミュージックスクールです。
- 東京、神奈川、千葉、大阪、兵庫、福岡で開講しています。
- 曜日や時間が固定されておらず 、講師と生徒様でその都度予定を合わせて行います。曜日や時間が固定される事がなく、仕事や学校の都合など自分のライフスタイルに合わせた受講が可能です。
料金
- 入会金: 無料
- 月謝: 1コマ60分で次のとおり
マンツーマンレッスン 月2回/税込11,000円~ (各教室で異なります。)
グループレッスン 月2回/税込8,500円~ (各教室で異なります。)
ヤマハ音楽教室
カワイおとなの音楽教室
まとめ
今は大人のピアノ教室が人気だそうです。
何事もそうですが、何かを始めるのに、もう遅いということはないので、興味のある方は、ぜひピアノを始めていただきたいと思います。