ジャズピアノは独学できる!まずコードの押さえ方を覚えよう

アマチュアピアノ弾きのおっけーと申します。

この記事では

  • ジャズピアノを弾けるようになりたいけど何から始めたらいいの?
  • ジャズピアノって独学できるの?
  • ジャズピアノのコードってどうやって覚えたらいいの?

といった疑問にお答えします。

私はジャズピアノを始めた時、ジャズアレンジされた楽譜を買ってきて弾いてみては、「かっこいいじゃん! …でもそこからどうしたらいいんだろう、、、」と悩んでいました。

結局、誰かがアレンジした楽譜どおりに通して弾けるようになっても、ジャズピアノが弾けるとは言えないんです。

アレンジされた楽譜は、とりあえず弾けるようになってからの教材として、まずはコードを覚えて、自分のフレーズを弾いてみることです。

こうすればジャズピアノは独学できます。

ジャズピアノが弾けるということは?

ジャズピアノが弾ける = 自分でアドリブやアレンジができる

ということなんです。 

かっこよく弾けるかどうかは後の問題であって、まず、一音一音が書かれた楽譜から離れて自由になることから始めましょう。

そのためには、和音(コード)、音階(スケール)やリズムなどを理解して、自分が演奏する曲で使えるようにならないといけないんですね。

ジャズピアノは何から始めたらいいのか

コードとは

クラシックピアノでは、一音一音を楽譜どおりに弾くので、楽譜にコード記号は書かれてないですよね。かなり弾ける方でもコード記号がわからないという方もおられると思います。

まずはドレミ…とコード記号の対応から見ていきますと、

(ドレミ名称)ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド

(コード記号)C・D・E・F・G・A・B・C

(日 本 音 名)ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ

という対応になります。

クラシックでも、例えばファが主音の長調であればヘ長調というような調性(キー)は習いますが、その調(キー)の中の何度なのかということを意識することは少ないと思います。

ジャズではメロディとコード記号だけが書かれた楽譜をもとに、自分でどう弾くか決めるわけですから、演奏の枠組みになるコードとそのコード進行の理解がとても大切です。

さて、ドレミファソラシドのそれぞれに3度(隣の音が2度、隣の隣が3度)の音程の音を重ねていくと、ド・ミ・ソ・シ(1,3,5,7)のようにコードができます。

例えばキーがCの場合


例えばキーがFの場合

キーF

ここには書きませんが、全部で12のキーでも同様です。

ここではメジャーコードをCのように書いていますが、CΔと書いたり、メジャーセブンスの音も普通に和音に入れるのでCΔ7と書いたりします。

この中で、2度マイナー(Ⅱm)→5度セブンス(V7)→1度(Ⅰ)という動きがコード進行の基本となります。

ツー・ファイブ・ワンとか、2度・5度のところだけでツー・ファイブと呼んだりします。

ツーファイブの基本的な押さえ方を理解して、スタンダード曲に適用していく練習をすればジャズピアノは独学できます。

コードの押さえ方

メジャーキー

さてここから,いよいよコードの押さえ方になります。

ジャズピアノの歴史について少し触れると、ジャズピアノの初期は、ラグタイムやストライド(ブン・チャ・ブン・チャみたいな)の影響が残っていて、ルートの音もピアノが弾いていました。

モダンジャズの時代への移行期(ビーバップと言われるスタイルの始まり)の代表的なピアニスト、バドパウエルの頃までは、ルート・3度、ルート・7度のようなヴォイシングが主流でしたが、ビルエヴァンスの頃から、ルートの音はベーシストに任せて、ピアニストはここで紹介するようなコードの押さえ方で左手で弾きながら(レフトハンドヴォイシングと言ったりします。)をしながら、少し高音部でフレーズを弾くスタイルになりました。

それでは、キーが C の場合を見ていきましょう。

Dmでは、ファ・ラ・ド・ミと押さえます。響きを感じるために、まず左手でベースの音(ルートの音「R」)を弾いて、右手で和音を押さえてみるのがいいと思います。

和音の横に書いている数字はルート音からの度数です。

奇数で3度ずつ重ねていき、9度以上の2オクターブ目からの9、11、13をテンションといいます。言い換えると2、4、6であり、これで1オクターブ内のすべての音が埋まるのでコードとスケールが対応してくるわけです。

これを全部のキーで練習すれば、理解が深まります。2度→5度→1度の動きで、たどり着いた1度のところを2度にして次のツーファイブにした弾き方例を下に示します。

平行に移動していって音が高すぎたり、低すぎたりした場合は、Aタイプ、Bタイプを切り替えてみましょう。

ここで,Aタイプの場合の左手で押さえるときの指と鍵盤の対応を見てみます(下図)。この押さえ方はうまく出来ていて,DmからG7への進行でも人差指のドがシに動くだけで,各構成音がスムーズに流れていく(ヴォイスリーデイング)ようになっています。

マイナーキー

マイナー(短調)の場合、ちょっとややこしく感じるかもしれませんが、2度マイナーが♭5になり、5度セブンスがオルタードテンションになるのが特徴です。

ここでは1度をマイナーシックスとし、7度ではなく6度にしています。

曲のコードを覚えましょう(メロディ、コード進行、構成)

よく演奏されるスタンダードナンバー、枯葉(Autumn Leaves )を例にしてみましょう。

コード進行は次のとおりです。構成は8小節単位の4つの形からなるAABC、32小節の曲で、よく演奏されるキーは、Gm(メジャーキーで考えればB♭Δ)です。

Cm  |F7   |B♭Δ |E♭Δ  |

  |D7+9 |Gm6  |G7+9 |

Cm  |F7   |B♭Δ |E♭Δ  |

  |D7+9 |Gm6  |Gm6  |

  |D7+9 |Gm6  |G7+9 |

Cm  |F7   |B♭Δ |E♭Δ  |

  |D7+9 |Gm6  |Gm6  |

  |D7+9 |Gm6  |Gm6  ||

上のコードネームのΦはハーフディミニッシュで、ツーファイブワン弾き方例のm7♭5と同じフラットファイブの意味です。

また7+9と書かれているのは、シャープナインスで、下の7altと同じオルタードの意味です。いろんな書き方があるので覚えるようにしましょう。

このコード進行を見ると、レフトハンドヴォイシングのところで出てきたツーファイブワンが繰り返し出てきているのがわかると思います。

原曲を知るためには、スタンダード集の楽譜が必要です。今はこの本が定番になっています。

ジャズ・スタンダード・バイブル セッションに役立つ不朽の227曲 CD付き

ジャズの楽譜って、メロディとコードが1ページに書かれたものです。(中には2ページにまたがる長い曲もありますが)

コードとメロディーの基本練習

このコードを上で紹介したコードの押さえ方を使って左手で弾き、右手で原曲のメロディを弾くのが基本の練習になります。

次の譜例は、枯葉の前半部分のテーマを、右手はメロディー、左手はレフトハンドヴォイシングで弾いた例です。

下の段には、ベーシストとの演奏をイメージして、フォービートのウォーキングベースの譜例も入れています。

枯葉(Autumn Leaves )演奏例

アドリブはメロディ崩しや左手の音の分散和音

メロディー以外には何を弾けばいいの??

と思うかもしれませんが、最初はメロディをしっかり弾いて、慣れてきたら、メロディを崩した感じで、また左手の和音で使っている音を分散和音で、などなど、曲の構成に乗っていろんなことを演奏すればいいのです。

これで、誰かがアレンジした楽譜から自由になって、いきなりかっこよくとはいかないかもしれませんが、ちゃんとジャズピアノなんです。

あとは、好きなピアニストの真似をしたり、教則本を参考にフレーズを作ったりして、曲に当てはめていき、自分好みの音楽にしていけばいいのです。

まとめ〜まずはアレンジされた楽譜から離れて自分の演奏をしてみる

■「枯葉」やブルース(「Now’s The Time」や「Billie’s Bounce」など、12小節からなる決まったコード進行の曲。キーは、管楽器の人が演奏することが多い、F又はB♭のものがいいです。)などのコード進行のレフトハンドヴォイシングを覚える。
シェルヴォイシングやレフトハンドヴォイシングでコードを押さえながら、右手で原曲のメロディーを弾いてみる。
■シェルヴォイシングやレフトハンドヴォイシングでコードを押さえながら、今度は右手でメロディーを崩したものやアヴェイラブルノートスケール、ブルーノートスケールを弾く。
ジャズの基本パターンの流れに着いていけるようになる。サックス、トランペットなどの伴奏(バッキング)では、左手シェルヴォイシング、右手によるレフトハンドヴォイシングの和音などでとりあえずは大丈夫です。
■ジャズには、一音一音正しいというものはないので、格好よくは弾けないとしてもやってみる度胸が必要です。
「できる」からだんだん「格好よくできる」に進歩していけばいいんだというように考えて、まず自分なりのアドリブをしてみましょう。
■できる感覚を覚えてから、自分の好きなレコード、アレンジ譜面のカッコいいなという部分を真似して(コピーして)使えるようにしていく。

■とにかく多くのコピーをして、使えるアドリブフレーズを蓄えていく。そのアドリブフレーズをいろんなキー(調)で使えるようにしていく。

■少しでもできるようになったら、セッションに参加してみましょう!!